⚠️ Webセキュリティ 📖 ITリテラシー不問 2026年5月 | 株式会社リープリック

SSL証明書が切れたら何が起きるか
——実際の被害と対応コスト

ある日突然、自社サイトを開いたお客様に「⚠️ この接続は安全ではありません」と表示された——これは実際によくある事故です。SSL証明書の期限切れは、一見すると「証明書を更新すれば終わり」と思われがちですが、意外なほど大きな連鎖被害を引き起こします。放置すればするほど、失われるものが増えていきます。

SSLとは何か——30秒で理解する

まず「SSL」という言葉に馴染みがない方に、シンプルな例えで説明します。

💡 SSLをたとえると

郵便で手紙を送るとき、封筒に入れて送るか、中身が丸見えのハガキで送るか——SSLは「封筒」の役割をします。あなたがサイトに入力した情報(住所・カード番号・パスワードなど)が、暗号化されたまま安全に届くのはSSLのおかげです。

さらにその封筒には、「本物の差出人から来た」という公的な認証シールが貼られています。ブラウザのアドレスバーに表示される「鍵マーク(🔒)」が、そのシールに相当します。

証明書が切れる = その認証シールの有効期限が切れた状態です。封筒はあっても、「本物かどうか確認できない」とブラウザが判断し、訪問者に警告を出します。

📋 補足:SSLとHTTPSの関係

サイトのURLが「https://」で始まっているのは、SSL(正確にはその後継のTLS)による暗号化通信が有効な証拠です。「http://」のままのサイトは暗号化されておらず、ブラウザによってはすでに警告が表示されます。

証明書が切れると何が起きるか

証明書の期限が切れると、被害は段階的に連鎖していきます。「更新するまでの数日間だけ」のつもりが、気づかないうちにビジネスへの深刻なダメージになっているケースが少なくありません。

① ブラウザが警告を表示する

Chromeでは真っ赤なエラー画面が表示され、「この接続は安全ではありません」という大きな文字が出ます。訪問者が「詳細設定」から進もうとしても、さらに「危険なサイトに進みますか?」という警告が続きます。一般のユーザーがこの画面を突破してサイトに入ることはほぼありません。

⚠️ Chromeの警告画面(イメージ)

「⚠️ この接続は安全ではありません」

「攻撃者がサーバーになりすまして、あなたの情報(パスワード、メッセージ、クレジットカードなど)を盗もうとしている可能性があります。」

② サイトへのアクセスが激減する

上記の警告が出ると、ほとんどのユーザーはすぐに離脱します。ECサイトや予約フォームであれば、警告が出ている間の売上はほぼゼロになると考えてよいでしょう。問い合わせ件数も同様です。

〜80%
警告表示後のCV率低下(ケースによる)
数週間〜
SEO順位の回復にかかる期間
即日
警告が表示されるまでの時間

③ Googleの検索順位が下落する

GoogleはHTTPSを検索順位の評価要因にしています。証明書が切れてHTTPに戻ると、これまで積み上げてきたSEOの評価が下がります。証明書を更新して復旧しても、失った順位が戻るまでには数週間から数ヶ月かかることがあります。

④ 問い合わせフォームが使えなくなる

フォームへの入力・送信も、ブラウザがブロックする場合があります。「問い合わせしようとしたら怖い画面が出て諦めた」という見込み顧客は、二度と戻ってこないかもしれません。

⑤ メール配信・決済システムに影響が出るケースも

メールマーケティングツールや決済サービスは、自社サイトのSSL状態をチェックする場合があります。外部サービスとの連携が切れると、自動メール配信の停止・決済エラー・Webhook通知の失敗につながることがあります。

よくある「なぜ切れた」3パターン

「まさかうちがこんな失敗を」——SSL証明書の期限切れは、意外にも管理が行き届いている会社でも起きています。よくある原因を3つ整理します。

今すぐできること

難しい知識は不要です。以下の4ステップを今日中に確認しておくことで、トラブルを未然に防げます。


まとめ——今日確認しておくこと

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参考

Google Search Central — HTTPS as a ranking signal / Mozilla Web Docs — Transport Layer Security / Chrome Security UX(Googleのセキュリティ警告仕様)

執筆:株式会社リープリック(ITインフラ設計・構築・保守 14年)